函館新聞の記事を公開!3
2007年 03月 06日
NPO法人セラピア「障がい者自立支援センターセラピア」理事長
昨年4月のオープンから間もなく1年を迎えるNPO法人(特定非営利活動法人)セラピア「障がい者自立支援センターセラピア」。「苦労も多いが、大勢の人たちの協力でようやく軌道に乗ってきた。販売体験などを通じ、障がい者と地域住民が交流できる場所として活動の輪を広げていきたい」と意欲を見せる。北桧山町(現在のせたな町)に生まれ、札幌で経理関係の専門学校を卒業すると、再びふるさとに戻り北桧山町に就職。北海道への2年の出向も含め、公務員生活10年で福祉の道に進むことを決断した。「本人が身体の障がい者でありながら、さまざまなスポーツに挑戦し、長野五輪のパラリンピックでスレッジホッケーの日本代表になった北桧山町の先輩の姿が大きな刺激になった。障がい者が持っている可能性を広げるチャンスを手助けしたかった」。
社会福祉主事、ホームヘルパー2級、福祉住環境コーディネーターなどの資格を取得後、函館市内の共同作業所に勤務。「作業所は地域によって偏りが大きく、通いにくいという声が多かった」。そこで自らの理想とする作業所のスタイルを目指し、現在の場所に構えた。現実は厳しいものであった。「市内にはすでに共同作業所が十分な数を確保出来ているという理由で、函館市は新規の作業所に対しての支援を認めてくれなかった。それでも、地域の方や、市内の企業などが活動の趣旨を理解し応援してくれるので、なんとかここまで継続することができた」と感謝を忘れない。
「障がい者はもちろん、ドメスティックバイオレンス(DV)に悩む女性ら、幅広い人たちが足を運べるような、地域の駆け込み寺のような場所を目指していきたい」と夢はますます膨らんでいく。
函館新聞 平成19年3月4日(日曜日)7ページ
「お仕事です!」コーナー抜粋