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2009年 10月 19日
変わりたい焼き好評
手ごろな価格 食感さまざま
たい焼きと言えば、タイの形に中身はあんこ。その常識を覆すような「変わりたい焼き」が最近増えている。クリやチーズが入っていたり、パンダやイカなど形もユニーク。最近の函館のたい焼き事情を探った。(松崎聖子、押野友美)
一口サイズの「イカ型ミニたい焼き」が好評の特定非営利活動法人「セラピア」(函館市亀田町20番9号、電話0138-45-1287、土曜・日曜休み)は1日から、新たに塩味のミニたい焼きを販売している。
セラピアは障がい者の就労施設を兼ねた喫茶店運営などに取り組んでおり、昨年12月にイカ型ミニたい焼き「いか姫」を発売。味は、粒あん、カスタードクリームの2種が定番で、一口サイズの大きさと、3個で100円(1個40円)という手頃な価格が人気を呼んでいる。
塩味は「塩ブームや函館塩ラーメンを意識し、甘さが苦手な人も」と企画した。小エビやボイルイカ、紅ショウガを塩味の生地で包み込んでいる。価格はこちらも3個100円(1個40円)。セラピアの平田理事長は「ビールやワインのつまみに合います。函館ブランドにしていきたい」とと意気込む。これらのたい焼きを販売してくれる店を募集している。
愛らしいパンダの姿をした「パンダ焼き」を販売する桜屋(函館市深堀町31番、電話0138-32-0824、不定休)は、あんや白あん、クリームチーズなど5種類を用意している。価格は、110円から。高温、短時間で焼き上げるので、外はカリッ、中はふわふわの食感が自慢だ。
9月1日に売り出した秋限定の「栗くりあんパンダ」(130円)はクリのペーストに砕いた天津甘栗が入り、コリコリと食感も良い。あんこは入らず、クリだけの味が楽しめる。昨年も販売したところ評判が良く、「今年はまだ?」とリクエストが多かったという。販売は11月まで。
8月にオープンした「たい焼き茶屋 北菓り(ほっかり)」(函館市若松町11、電話0138-84-1998、火曜休み)には、2種類の生地のたい焼きがある。価格は130円から。焼いてはみ出た生地を切り落とさずに提供する「はね付き」は、「自然卵をたっぷり使った生地のおいしさを味わってほしい」と考案した。「もちもち」は伸びが良く、まるで大福もちのような食感だ。冷めてもトースターで温めると、焼きたてとはまた違ったおいしさが楽しめる。
同店の新商品はクリ入り粒あんとチーズベーコン(いずれも150円)クリ入り粒あんはあんこの中に角切りしたクリが入り、和菓子のような味わいだ。11月末ごろまでの限定販売。チーズベーコンはクリームチーズにベーコンを乗せてこんがりと焼き、おかず感覚で食べられる。いずれの商品も、はねつきかもちもちの生地を選べる。
北海道新聞夕刊 平成21年10月16日(金)
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