就労継続支援A型事業所の運営が厳しい訳は、
2016年 08月 15日
最低賃金以上の作業工賃を支給しなければならない。
その作業工賃を支給するだけの利益を得られる仕事がないため、厳しいのだ。
例えば、
北海道の最低賃金は、764円である。
A型事業所は、五時間以上の労働がなければ、
減算。補助金が減額される。
一人の利用者さんに、764円×五時間の3820円。更に、社会保険料を月二万円ほど。すなわち、一日一人当たり五千円支給する。
利用者さんが15人いたとすると、75000円の利益が必要。
利益率を50%とすると
一日150000円の売上が必要となる。
500円の品物を300個売り上げなければ
その工賃の支給は不可能なのだ。
利用者さんに、高工賃を支給したいが
支給出来ないのが現在の状況。
この状況なか、支給することが問題となっているのだ。
そう、
就労支援会計と本会計は別会計だからだ。
A型事業所に通う利用者さんは、忙しいのが当たり前なのだ。
函館は、未だに不景気。
どのようにして、一日150000円の売上があるのか、不思議である。
セラピアが運営する
就労継続支援B型事業所アンシャンテルール。
現在、財政健全化に向けて取り組んでいる。
沢山の皆さんに事業の必要性を伝えている。
少しでも売上を伸ばし、
少しでも作業工賃を増やすために。
すぐに倉は建たない。
ひとつひとつやり遂げていく。
毎日の積み重ねが重要だ。
就労継続支援事業所は、
年々厳しい運営を強いられていく。
しかし、アイデアを出して
自らが収入を得て
この難局を越えよう。
ピンチはチャンスである。